金曜日のアジア株式市場は、最近の株価高騰が行き過ぎであると投資家が懸念し、ハイテク企業の売りが主導し急落した。
韓国のコスピの取引は、ベンチマークの8%下落によりパニック売りを阻止するためのメカニズムが発動され、一時的に停止された。同指数は5.8%安で取引を終えた。
これは、アップルがコンピュータチップのコスト上昇を理由にiPadとMacBookの価格を値上げすると発表したことを受けて、木曜日に株価が急落したことを受けてのことだ。
一部の投資家は、今年大手ハイテク企業が人工知能(AI)インフラの構築に数千億ドルを投資したことにも懸念を抱いている。
投資会社アルファ・パシフィック・グループのシニアパートナー、デビッド・マクリアン氏によると、トレーダーらはハイテク株のバリュエーションを見直しているが、ここ数カ月の上昇を受けて利益確定する動きもあるという。
マッカリアン氏は、「AIへの長期的な投資事例は依然として魅力的だが、投資家は市場が割り当てた評価を正当化できる企業をより厳選するようになっている」と述べた。
アジアの他の地域では、テクノロジー投資大手ソフトバンクの株価が12.5%下落したため、日本の日経平均株価は4%以上下落して取引を終えた。
台湾や中国本土など、この地域の他の主要指数も大幅に下落した。
ここ数カ月間、韓国の株式取引は特に不安定だった。
金曜日のコスピの20分間の停止は、今週いわゆるサーキットブレーカーが作動するのは3回目で、今年に入って5回目となる。
木曜日、米国でアップルの株価は6%下落し、1日としてはここ1年以上で最大の下落となった。
マイクロソフト社が部品コストの上昇を理由にゲーム機「Xbox」の価格引き上げを発表したことを受け、マイクロソフト株も下落した。
こうした動きにより、部品価格の高騰が機器の販売に悪影響を及ぼし、ひいてはコンピュータチップの需要が鈍化する可能性があるとの懸念が高まっている。
京都大学のアナリスト、レイモンド・ウー氏は、AIツールの商品化にかかる高額なコストが徐々に消費者に転嫁されつつあると述べた。
そのため、こうしたツールへの需要がAIへの投資とどのくらい早く一致するのか、また今日のハイテク株のバリュエーションが現実的なのかどうかについて「当然の疑問が生じる」とウー氏は述べた。